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検温映え

新型コロナの感染予防対策。

 

僕のいるスタジオでも、いろいろな対策を行っています。

 

でも、スタジオに来られた方への検温チェックだけはやっていませんでした。

 

見過ごしていたわけではありません。その効果の程がよくわからなかったので必要性を感じなかったのです。

 

もちろん、いつでも体温を測れるように、体温計は用意しています。やっぱり、接触感染は怖いので、非接触型のものもあります。

 

でも、新型コロナって、症状がなくても感染している可能性があります。その日はまだ症状がなくても、それは潜伏期間だからで、2週間以内に熱が出たりする可能性だってあるわけです。

 

そんな理由で、検温のメリットがわからなかったのでやっていなかったのです。

 

ただ、最近、「今どき、どこも入り口で検温やってるけど、外苑(スタジオ)はやらないの?」とお客様から聞かれることが増えてきました。日に日にその声は大きくなってきて、最近では入り口で検温していないスタジオってどーなの?プレッシャーを感じる始末。だから、僕のいるスタジオでも検温チェックをやることにしたのです。

 

で、やってみてわかったのですが、額にあてて測るタイプの非接触型体温計ってまったくあてになりません。

 

暖房のきいた車で来られた方と、外を歩いて来られた方とでは測定値がまったく変わります。

 

外を歩いて来られた方でも、体温を測定する時は前髪を上げて頂いて額を直接測定しますから、前髪に保温されていた方と、額に直接冷たい風が当たっていた方でも測定値は大きく変わります。

 

これでは、本当は37.5度以上の高熱の方も、冷たい外気にさらされて額の測定値は平熱と変わらないってことだってあるかもしれません。

 

よく見たら非接触型の体温計の取説にも書いてありました。『外気温と室内温度の差がある場所を移動した直後などは、正しい値が出にくい場合があります。その場合は30分程経って、部屋の気温になじんでから測ってください。』と。

 

忙しいお客様に「30分お待ちください」なんて、言えるわけがありません。

 

そこで、この疑問を知り合いの内科医にぶつけてみたのです。その答えは、

 

「感染対策をしっかりやっているってアピールとしてはアリ。うちのクリニックではやらないけど。」

 

確かに映えも大切です。それによって、お客様に安心感を持って頂き、撮影に集中できるようになるわけですから。

 

もっと、早くから実施すべきでした。申し訳ありません。

 

 

 

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