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女性スタジオマン

先日、約3年働いた外苑スタジオを退社しました。

 

田辺さんに何かブログを書いてほしいと言われて、何か書けることがあるかなと考えていたら、入社してすぐの頃にも、その時の気持ちを外苑ブログに書いたことを思い出して読み返してみました。

 

3年前の私が感じていたのは、スタジオマンをする上での男女の差。

 

身長が低く、力持ちでもない私は、持てない機材が多いことや、大きい機材を動かす時も心配そうに見られることがコンプレックスでした。

 

スタジオに入るときは、パワーバランスの関係で男性の先輩と入ることがほとんどでしたし、同期も私以外は全員男性、という環境は、男女の差を感じることが多く、負けたくない気持ちがより高まっていきました。

 

 

でもある時気づいたことは、男か女かなんて関係ないという事です。

 

 

「出来ない」ということに対してどこまで「悔しい」と思えるのか、二度と悔しい思いをしなくて良いように「出来ないこと不得意なこと」をどう「自分のもの」にしていくのか、そこの意識と毎日の振り返りを大切にするようになった時、出来ないことにぶつかっても前向きに乗り越え、楽しめるようになりました。

 

それと同時に身長が低い、力がない、女性、ということを理由に男女の差を心配していたのは、周りではなく、自分自身だった事にも気づきました。

 

そして、スタジオワークは、重たい機材を動かすことや、高い位置のライトの調整、ライティングをつくるだけではありません。

 

それ以上に、礼儀・気遣いの心・先読みの姿勢・プロ意識・手先の器用さ・スマートさ・一生懸命さ・スピード感・コミュニケーション能力・機材の知識・芸術の知識、等々、毎日の撮影内容によって求められるものことが違うのです。

 

そこに男女は関係なく、一人の人としての人間性を求められることが多分にありました。

 

その中で、自分の強みを見つけ、「出来ないこと不得意なこと」をカバーしつつ、良いスタジオワークへ導くことで、結果的に「自分のもの」できていた気がします。

何が伝えたいかというと、女性でもスタジオマンになれます、という事です。

 

同業他社様の中には、女性スタッフの割合が多いとろもありますが、正直、外苑スタジオは女性スタッフが少ないです。

 

スタコン!(会社説明会)に来られる女性の方にも、何度も「体力が不安です」「重い機材持てるようになりますか」と聞かれてきました。

 

そんな方々の女性でも大丈夫かな、という不安が少しでも解消されればと思い、女性である自分が実際に3年間で感じた変化を書かせて頂きました。

 

どうか、外苑スタジオに女性スタッフが増えますように!!

 

 

 

そして、改めてこの場をお借りして、田辺さん、外苑スタッフの皆様、3年間ありがとうございました!

 

カメラマンになって戻ってこられるように、更に精進していきます!

 

N(2021年5月 卒業)

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