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付き合ってはいけない3C男
「三高」
バブル時代の言葉です。
「高学歴」「高身長」「高収入」。それが当時、結婚すべき男性の理想とされていました。
それにプラスして「家柄が良い」「長男ではない」で結婚相手の5大条件とも言われていました。僕には何一つ当てはまるものがありませんでしたが。
また、付き合うべきではない男性として「3B」という言葉もありました。それは「バーテンダー」「バンドマン」「美容師」。こちらも僕には縁のない言葉だと思っていたのです。
それが、令和の今。
誰が言いだしたのか、付き合うべきではない男は「3C」といいます。
3Cとは「カメラマン」「クリエイター」「カレーをスパイスからつくるタイプの男」。
ネットによると、やたら意識が高く、どーでも良いことにまでこだわりが強くて面倒くさい男の代表格がこの3Cだとか。
今どき、カメラマンって付き合わない方が良い存在なの?、、、、、ヤバいじゃん、うちのスタッフ。
でも、オジサンの話を聞いてください。
想えば、バブルのころ、やたらと大きな建物やイベントスペースが毎日のようにバンバンできていた時代。巷には、何をやっているのかよくわからない怪しげな自称「空間プロデューサー」なる人があふれていました。
なぜか仕事を通してそういった方と会うことはないのに、夜の飲み屋さんには自称それがたくさんいたのを覚えています。あの時代、街の空気は彼らの吐き出すタバコの煙色でした。
ちょうど、今の「クリエイター」と同じです。
もちろん、僕の仕事柄、本物のクリエイターにはいつも大変お世話になっています。でも、ここではない場所には、収入的には本業とはいえない自称クリエイターがたくさんいそうです。
カメラマンも同じ。
SNSなどで撮影モデルを募集する自称カメラマンの中には、どこまで信用していいのか疑問符を出さざるを得ない方が紛れていても不思議ではありません。
ただ、僕の周りに限っていえば、きっちりカッコいい仕事をしている本物のフォトグラファーばかり。個性こそ豊かな方々ですが、甲斐性ある方しかいません。
また、僕のいるスタジオのスタッフは、もれなくマジメでいいヤツです。今は各々の自己実現に向けて時間もエネルギーもそこに集中している時期ですが、それさえ叶えば人間としても配偶者・パートナーとしても申し分のない人ばかり。僕の自慢のスタッフなのです。
まあね。
カレーをスパイスから作る僕の言うことを信用して頂けるならの話ではあるのですけど。
文:田辺 政一 え:きよたちひろ