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メルカリ出品写真を撮ってみた

 我が家では、僕の休日の予定の決定権は奥さんが持っています。先週は「今日、私は撮影で出られないから、あなたが代わりに〇〇(息子の名前)のサッカーの当番に行って。」とのお達しが出ました。

 

「え?サッカーの当番ってなに?」と聞く僕。

「お母さんたちがやってる子供たちのお世話係の当番のこと。のどが渇いた子には水筒、ケガした子には絆創膏とか消毒とか。周りのお母さんたちに聞けば教えてくれるから大丈夫。」とうちの奥さん。

 

うちの小学4年生は、地域のサッカークラブで毎週末サッカーをやっているのです。

 

「撮影で出られないってなに?」と僕。

「メルカリで子供たちの使わなくなった服とかを売りに出すの。それに写真が必要なの。」と奥さん。

 

あーそれで、僕はサッカーの当番なのね。あれ?でも待って。確か僕は昔カメラマンだったし、僕が撮影して、奥さんが当番に行った方がいいんじゃない?と奥さんに提案してみたら、「えー、やるの? じゃーいいよ。」としぶしぶ承諾してくれました。

 

うちの奥さんの思考回路は、結婚以来僕の最大のナゾです。

ところで、メルカリってご存知ですか?

 

https://www.mercari.com/jp/

 

フリマをアプリにしたようなものだそうですが、僕は聞いたことこそあったものの興味はなかったので詳しいことは知りませんでした。

 

で、我が家の小学生が小さかった頃に来ていた服や、おもちゃなど、十数点の撮影を奥さんから請け負いました。撮影はスマホのカメラで充分と言われはしましたが、そんな安易な妥協を元プロフェッショナルの僕がするはずはありません。

 

僕はスタジオで借りてきたバック紙をアールにし、窓からの日差しをトレペでデフューズ、シャドー側には起こしの白いパネルを立ててデジタル一眼で撮影開始。光沢のあるプラスチックなど鏡面仕上げの商品は、周りの余計なものが映り込むので、それを防ぐことに苦心するのは(元)プロとして当然のことです。

撮影後はフォトショで、カラーバランスやコントラスト・明るさを調節、商品が最も映えるバランスに整え、スマホサイズで出力、うちの奥さんのスマホにデータ送信して納品完了しました。

 

ちなみに、明るさは素材の色が液晶画面上で最も映えるところにもっていきました。それを見たうちの奥さんは「ちょっとキレイ過ぎかも。これじゃ、新品みたい。」と言っていましたが、シミや汚れやキズをフォトショの加工によって消したり等のウソはついていません。

 

あとで聞いたところによると、はじめて売りに出した商品十数点は、またたく間に完売したそうです。値段設定が良かったのか、写真が映えていたのか、その両方だったのかはわかりませんが、奥さんはしばらく商品の発送でてんやわんやしていました。

今日あたりから、送った商品がお買い求め頂いた方々の手元に届きます。その方々からの感想や評価が、うちの奥さんにはつくそうです。

 

果たして、送られてきた商品とその写真が違い過ぎるというクレームは入るのか? そして、うちの奥さんの評価やいかに?

 

正直言うと、僕的には「写真にダマされました。」的なコメントと共に良くない評価を付けられたほうが嬉しいのですが、それは奥さんには秘密です。

 

 

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