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スタジオマン(上)

はじめに

第一線で活躍されているフォトグラファーのうち、スタジオマンを経験された方はどのくらいいるのか。気になって、比較的若手のフォトグラファーをアットランダムに100名選び最近の傾向を調べてみました。

 

その結果、スタジオマン経験をお持ちの現役フォトグラファーは約40%。スタジオマンを経てフォトグラファー(写真家・カメラマン)になる人は大勢いますが、スタジオマン経験がなければフォトグラファーになれないわけではないということです。

 

ただし、スタジオマンにはスタジオマンならではのメリットがあります。素人の方がフォトグラファーを目指すならインスタのフォロワー増やすよりスタジオマンをやった方が断然確実です。

 

もちろん、デメリットや注意点もあります。それをできる限り詳しく公正に書いてみることにしました。

もくじ

① スタジオマンとは(上)

② スタジオマンは踏み台(上)

③ スタジオマンのメリット(上)

④ スタジオマン適齢期(中)

⑤ 理想的勤続期間(中)

⑥ プロフェッショナルとアーティスト(中)

⑦ スタジオマンに忍び寄るワナ(下)

⑧ スタジオマンになる前に(下)

⑨ あとがき(下)

① スタジオマンとは

スタジオマンとは、主に白床白壁(白ホリ)の撮影スタジオに撮影に来られるお客様のサポートをする仕事に従事する人のことです。撮影スタジオといえば、雑誌で目にするモデルさんやテレビにも出るような有名タレントさんが来られる華やかな場所というイメージを持たれる方もいるかもしれません。

 

しかし、スタジオマンはあくまでもクリエイターをはじめとしたスタジオに来られるすべてのお客様の手足となり、撮影が滞りなく進むように縁の下の力持ち的役回りに徹することが求められる職業です。従って、業種的にはクリエイティブではなく、サービス業に属する仕事であることを心得ておく必要があります。

 

撮影スタジオには、日々さまざまな撮影、いろいろなフォトグラファーが来られます。その現場に参加し、間近に撮影の一部始終を見られることはスタジオマンであることの大きなメリットの一つです。

 

そのメリットを最大化するには、アシスタントワークや接客対応のスキルを高め社内や顧客からの信頼を得ることが必要不可欠です。

② スタジオマンは踏み台

スタジオマンになる人の多くは、将来フォトグラファー(写真家・カメラマン)として活動していくことを目指し、スタジオをそのためのキャリアを積む場所と捉えます。なかには、将来の具体的なヴィジョンはないけれど、何となく業界を見てみたいという方も少なからずいるそうです。

 

いずれにせよ、スタジオという環境の中でしっかりとしたキャリアを積めるかどうかは本人次第であるということを忘れてはいけません。学校のように黙っていても卒業時期が向こうから勝手にやってくるわけではありませんし、誰かに言われたことをマジメにこなしていればフォトグラファーへの道がおのずと開かれるというものでもないのです。

 

また、スタジオマンは一般的な職種と比べ、体力的にも拘束時間的にもけっして割の良い仕事ではないかもしれません。ただ、このキャリアを経て、一般的な職種よりも高い自由や自尊心を手に入れる人がいることも確かです。

 

その意味においては、常にキャリアアップ・ステージアップを意識し、自分にとっての正しい選択を常に考え日々研さんしていくことが大切です。

③ スタジオマンのメリット

スタジオマンを通して得られることは様々あります。

 

◎ プロ機材の取り扱い方を覚えられる

◎ プロのライティングを学べる

◎ プロの撮影現場の雰囲気や流れを見られる

◎ 現役のプロやプロを目指す人たちとつながりを持てる

◎ アシスタントスキルが身に着くことで、直アシに就けるフォトグラファーの幅が広がる

◎ スタジオによっては切磋琢磨し合える仲間と知り合える可能性がある

◎ ネット上には出回らない耳より情報が入る

「小耳にはさんだいい話」「名言集」のような話をリアルに聞ける

◎ 大人の世界に触れることで、学生や子供を卒業できる

 

ただし、これらをどこまで自分のものに出来るかは、そのスタジオマン自身のセンスや情熱や考え方次第となります。やる人にはやる理由があるように、やらない人にはやらないためのもっともらしい理由があるからです。

 

それにも関わらず、多くのスタジオマンが自分はしっかりやっていると思い込んでいます。残念ながら、その思い込みが勘違いだったことに気付くのはずーっと後のことなのです。

 

 

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