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外苑スタジオで学んだこと
【以下は、先月末でスタジオを退社し、今月よりフォトグラファーのアシスタントとなったSくんから、スタッフのみんなへのメッセージ。】
7月をもって、3年半いた外苑スタジオを退社しました。
自分は、写真系の学校出身ではなかったため、スタジオでの撮影を目の当たりにするのは初めて。ましてや新卒入社だったので、社会人として仕事をするのも初めて。
そんな、右も左もわからない状態での入社でしたが、慌ただしく過ぎた外苑スタジオ生活の中で沢山のことを学ぶことができました。
白ホリ撮影の流れや、ライティング、機材の使い方など、技術的なことはもちろん、アシスタントとしての気遣いや、責任を持って仕事をするなどの、気持ちや考え方についても。
なかでも、この3年半で最も自分の糧になったのが、
「失敗してもへこたれない」
ということをしっかり自分のものにできたこと。
それは、責任を持った仕事を任され、失敗し、怒られ、それを克服したことで成長できた自分の実体験から強く感じることです。
ご存じの通り、プロの世界は厳しい世界です。特に「仕事に対する責任」に関しては、スタジオに入社する前の自分の予想をはるかに超えていました。
自分が目指す「フリーのカメラマン」は「一度のミス」が命取りになりかねません。
カメラマンに限らず、ヘアメイク、スタイリスト、その他自分の感性で仕事をしているプロの方みなさんに言えることだと思います。
撮影スタジオには、そんなプロの方々がお客さまとして集まります。
もちろん、スタジオマンである自分たちには、それほど責任の大きな仕事は任されないかもしれません。
しかし、末端といえど、プロの現場に携わるものとして、半端な仕事はしていられません。
プロの世界の厳しさも知らず、精神的に子供だった自分は、多くの失敗をし、カメラマンさんや、先輩たちから沢山怒られました。
最初は怒られれば、ヘコんで、自信を無くしていたのですが、途中から気付きました。
怒られるたびに、ヘコんで、自信を無くすのは、時間の無駄だと。
その人の成長を促すために、わざわざ体力と時間を割いて、自分の足りないところを指摘してくれている方々に対し、ヘコんだ態度を見せることは無意味だと。
怒られたら、さっさと切り替えて、二度と同じミスをやらない方法を考えて、自分の脳みそで思いつかないなら、誰かに聞いてヒントを貰うなり、必死にあがくなりして、一刻も早く仕事ができない状態から脱出することが大切なんです。
そんな風に考えられるようになってから、失敗から学び、改善することができるようになりました。
僕がこれから向かう、カメラマンのアシスタントというステージは、失敗する度に周りからの信頼をどんどん失っていく場です。
その先のカメラマンというステージは、もっと厳しいと思います。
失敗をしても自分の名前には傷がつかないスタジオマンのうちに、沢山失敗をした方が絶対に得です。
スタジオにいる2〜3年という期間は、今後カメラマンとして生きていく、年月に比べたらあっという間です。
その間でプロの現場で通用するレベルにまで、自分の仕事に対するスタンスをもっていかなくてはいけないのです。
ヘコんでいる暇はありません。
現役スタッフのみんなには、
沢山失敗して成長して欲しいと、声を大にして言いたいです。
田辺さん、この3年半、たくさんの失敗をさせていただき、本当にありがとうございました!
(すいませんでした!)
Y.S