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スタッフが魅力的に成長するために
この度、スタッフがOB&OG資格を得るための条件を変更することにしました。
「OB&OG資格」とは、このスタジオに勤めるスタッフの福利厚生のひとつで、その資格を得ればスタッフはスタジオを退社した後も、作品撮りでスタジオを無料使用することが可能となる制度のこと。
四半世紀以上前に僕がこのスタジオに来た頃ならいざ知らず、今どきそんなことはどこのスタジオでもやっているので、自慢するほどのことではありません。
でも、ここからがこのスタジオならではのもの。
今後OB&OG資格を得るには、勤続2年を過ぎた段階で、自分の進みたい分野のレップや出版社(編集部)にアポを取ってブック(作品集)を持ち込み、自分がその業界で通用するのか否かディレクションやマネージメントのプロから直接ご意見を頂戴してくることを必須とします。
例えば、将来ファッションやビューティーでやっていきたい人なら、レップ(フォトグラファーのマネージメント事務所)にブックを持っていく。スポーツを撮りたいなら『Number』編集部にアポ取ってブックを見て頂く。ネコを撮りたいのなら、岩合光昭さんにお願いする。
持ち込み先の条件は、何でも肯定してくれる優しくて当たり障りのないところ(人)ではNG。フォトグラファーとしてどうなのか手厳しいことも遠慮せず言って頂けるところ(人)であること。そして、そもそもアポを取ることすら困難なところ(人)であること。
スタジオのホームページにもある通り、このスタジオの存在意義は「一人ひとりのスタッフが、魅力的に成長すること。」にあります。(ABOUT US/MISSION)
ただし、「スタッフが魅力的に成長できること」と「スタッフがストレスなく気持ち良く働けること」は必ずしも一致しません。「え~、マジか! 田辺のオッサンなんでこんなことやらせるんだよ~」ということでも、長い目で見れたら大いに役立ったということは全然あります。だから僕は、「スタッフが魅力的に成長する」ためなら、嫌われようが、陰口叩かれようが一向に気にしません。
もちろん、しっかりと説明して最大限理解してもらった上での話ではありますが。(だから、こうしてブログに書いています。)
業界関係者の皆さま、弊社のスタジオスタッフがご迷惑をお掛けするかもしれませんが、将来フォトグラファーとして活躍する可能性を秘めた者たちです。何卒、あたたかい目で超手厳しく見て頂ければ幸いです。