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スタッフが機材車をぶつけなくなる方法2
以前、ご紹介した「スタッフが機材車をぶつけなくなる方法」。
あれから2年、徐々にその効果も薄れてきて、今では前の機材車同様細かいキズがあちらこちらに増えてきました。
その方法とは、機材車を「機材車」と呼ばず、ぶつけた人の名前で呼ぶようにするというルールでした。
ルール開始当初こそ、その効果は絶大だったのです。
みんな、機材車を自分の名前で呼ばれたくないから、とても注意深く運転していました。
でも、そのうち誰かがぶつけ、少しみんなの気がゆるみ、ゆるんだ誰かがまたぶつけ、それを繰り返すうちに徐々にみんなの中に「別にぶつけてもいんじゃね」ってコンセンサスができてきたのです。
今では毎週のように僕は「田辺さん、すみません。○○(誰かの名前)ぶつけました」という報告を聞かされます。
だから、何か他の手立てを考えることが、僕の喫緊の課題だったのです。
スタッフが機材車をぶつけるのは、心の中で「機材車なんてぶつけたって問題ない」と思っているから。
スタッフは認めないだろうけど、それは紛れもない事実。
その証拠に、スタジオに来られるお客さまの車はぶつけないのだから。
お客さまの車をぶつけたら大問題になることがわかっているし、責任問われるかもしれないし、自分の立場が超ヤバい。
そりゃー慎重に慎重を期して運転するわけです。
それに比べて機材車は、別に大したことないし、田辺に「すみません」って言えば済むし、だれも困らない(スタジオが困るってことは考えない)。
それなら、機材車もぶつけたらヤバいことにしてやろうじゃねーか。
本日より、機材車の名前を「田辺まさかず」にします。
スタッフは今後、機材車を「田辺まさかず」と呼ぶこと。
長くて言いにくかったら「田辺」でも構いません。
ただし、必ず呼び捨てでね。
「機材車」と呼んだらペナルティーです。
そのうち誰かが言ってくるでしょう。
「田辺さん、すみません。田辺まさかずをぶつけました」
心の狭い僕はこう返します。
「てめーこの野郎!ふざけんぬァー!!(激怒)」
それでよければ、どうぞこれからも田辺をぶつけてください。
やれるものならやってみるォォォ!!!!!!!