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スタジオOB&OG会にて
「これなら、明日からでも仕事できるよ。」
「これが、一番いい。これだけが、自分の世界を持っている。他は全部、何かのマネ。」
「今(の時代)は、こっち(のテイスト)がウケる。こっちは、ちょっと古い。これなんかは、昔からあるヤツだけど、今は求められてない。」
「こーゆう作業って感覚でやってるからすごい大変なんだよね。かなり悩んだと思うよ。大変だったでしょ?」
「これってスナップ?それじゃーこれが一番いい。え?トリミングしたの?それじゃー違うな。はい、残念。」
「三脚立てずに、MF〈マニュアルフォーカス)で、単焦点(レンズ)で、ピントを気にせず、画を探して撮ってみろ。」
「写真はセレクトが全て。」
僕のいるスタジオでは、1年に1度スタジオスタッフのOB&OG会があります。たくさんのフォトグラファーが集まるこの会を今年は11月3日に開催しました。
毎回、色々と趣向を凝らして、超個性豊かなOB&OGの面々に飽きられないようにしているつもりです。その中で、今年初めて試みたものが『パイセンドーッスッカ展』でした。
それは、現役スタッフが今年撮った作品の中で一番自信のあるもとをOB&OG会の会場に掲示し、プロのフォトグラファー達に評価して頂くという、現役スタッフからすれば怖くも刺激的な企画です。
冒頭の言葉は、その時のスタッフ作品に対するOB&OGからの感想やアドバイスの一部です。
撮影の分野は様々ですが、一線で活躍しているフォトグラファーだからこその鋭い視点や深い洞察があります。OB&OGからの自分の作品へのコメントを通して、この日スタッフが得たものはすごく強く大きなものだったことは間違いないと思います。
そんな、頼もしくも有り難い時間を過ごしながら、僕はあるカメラマンさんが以前言っていた言葉を思い出していました。
「 今月号の□□□□(雑誌)見た? あの表紙、オレのアシスタントだった○○が撮ってるんだぜー。オレの弟子が表紙撮ってるって、うれしいじゃん! オレの価値が上がるじゃ~ん!!」
もちろん、フォトグラファーとしてのブランディングにおいて、スタジオ経験やその経歴を特段必要としない方は大勢います。それでも、僕はこのスタジオ出身であることが、OB&OGの方々の追い風となるスタジオであり続けたいと願っています。
そして、日々頑張っている現役スタッフのみんなが、将来外苑スタジオ出身者であることを誇りに思えるスタジオにしたいのです。もっと。