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ごめんね Kちゃん
今日のテーマは、Kちゃんたっての希望。「最近の若い人は、あいさつもロクに出来ない。」って、言われることについて。
その「あいさつ」について、少し前にネットで話題になっていた記事がありました。
みたとわ@mitatowaさんの画像
これが日本の最先端の近所付き合いです。
(11/4付神戸新聞夕刊より) pic.twitter.com/EltJsgynaR— みたとわ (@mitatowa) November 4, 2016
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161109-00000005-rnijugo-life
神戸にあるマンションで、住人同士の話し合いによりお互い挨拶はしないと決まったということが新聞に投書され、それをTwitterで取り上げたものでした。
その後のコメントをみる限り、あいさつ肯定派(マンションの決定に批判的)が大半のように見受けられますが、あいさつ不要派の方も少なからずいらっしゃったようです。
ちなみに、僕の周りの人から聞く限り、欧米では自分が怪しいものではないことをアピールするために、積極的にあいさつをし、見ず知らずの人にたわいもないことを話しかけることが珍しくないそうです。
たとえば、エレベーターに知らない人と乗り合わせた場合、「Hello」とか「How are you?」と声を掛けて間をつなぐのだそうです。歴史や文化、治安の違いと言ってしまえばそれまでですが。
そういえば、僕もスタジオの近所にお住いの比較的お年を召された方々とは、いつも笑顔であいさつをしています。「今日は寒いですね~」とか「いい天気ですね~」といいながら。
これもある種、コミュニティー内でお互いが平穏に過ごすために必要な知恵のようなものです。僕は嫌いじゃありません。
ところで、僕がまだスタジオアシスタントだった頃、カメラマンはとにかく良い写真さえ撮れば、おのずと撮影依頼はくるものだと思っていました。
でも、実際には、作品や実績だけでなく、カメラマンの人間性を含めた人同士の信頼関係の中でこそ、撮影依頼はくるものでした。
しかも、写真の腕は、仕事というプレッシャーを乗り越えてこそ、より洗練されていくものです。
だから、実績も経験もない、駆け出しのカメラマンならなお更のこと、あいさつから始まるコミュニケーションを通して、自分が信頼に足る人間だということをクライアントにわかってもらわなければいけません。
だから、この業界では、あいさつを抜きにカメラマンとして生きていくことは不可能です。
偉そうなことを言っている僕も、若い頃は「あいさつ」があまり得意ではありませんでした。
でも、どんな仕事だろうと、いい仕事をするにはコミュニケーションが必要です。コミュニケーションのスタートは「あいさつ」から始まります。
そうやってウン十年。気が付けば、僕はあいさつ無しでは居心地が悪くて文句の一つや二つ言いたくなるオッサンになっていました。
そんな僕から言わせてもらえば、最近の若い人はあいさつもロクに、、、、、
あれ、「最近の若い人は、、、」って僕の言葉?
え? あれ?
ごめんね。Kちゃん。
今度から気を付けます。