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ここから これから こころから(原文)

先日、スタジオOBBBQパーティーにお邪魔してきました。

彼と仕事で顔を合わせる機会はこれまでも何度かありました。でも、一緒に酒を飲むのは彼がスタジオを出て以来です。

仕事のこと、昔話、次の展開、同期の人たちの近況など、炭火を囲んでの話は溢れこそすれ尽きることはありません。そんな楽しく刺激的な流れでワインが何本か空いたころ、赤ら顔の彼が僕に言いました。十数年前、スタジオを出るときに僕から渡された手紙を実はまだ持っていると。今でもたまに読むと。

スタジオ出る人みんなに手紙を渡しているわけではありません。あの時は彼にどうしても伝えたい想いがあったのです。

その手紙こそ、彼以降の外苑スタッフなら一度は読んだことがある(と思う)スタッフ・ミッション『ここから・これから・こころから』の原文です。

 

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この社会の中で自分の夢や理想を追い求める。それが、自分自身を魅力的にし、人々に感動を与え、やがてそれは社会の中で大きなうねりになっていく。

自分自身が人生を楽しめば、自分の人生は楽しいものであり、明るい未来へと繋がる道は、あると信じさえすれば目の前にあるのだ。

最高に楽しくない人生なんて生きるに値しない。でもそれは、自分自身から逃げ続けることによって得られるものではないし、安易で短絡的な快楽や刹那でもない。

いつか自分自身が老い枯れて、過去を振り返ったとき、「これで良かった」と本心から思えるものであれば、それまでの道程がどんなに紆余曲折し、困難を極めた道だったとしても一向に構わないことは紛れも無い事実だ。

想像が及ぶ程度の事物事象の殻なんか突き破り、理解を超越した何かを体現すべく全力で戦え。いつしか天を突き抜け、まだ見ぬ景色を目の当たりにするまで。

 

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ある日、スタジオ1階奥にある自販機の前で、突然この言葉たちが降りてきました。当初は僕個人の信条として胸に秘めておくつもりだったのです。ただ、彼がスタジオを出てあてもなく遠くに行くと言ったときに、この言葉を彼に送ろうと思いました。

その彼が、それをずっと忘れずにいてくれた。もしかしたら、すべての人とはいわずともある種の人にとってこの文章は価値ある言葉なのかもしれません。

そんな人へのエールになればと願ってのご紹介です。お役に立てば幸いです。

 

 

 

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