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勉強
先日、あるカメラマンの方が言っていました。「資料集めなら代官山蔦屋(書店)がいいよ。オレはもっと上にいきたいからね。他の人は知らないけど。オレは時間を見つけては勉強してる。」
どんなジャンルだろうと、評価され続けている人、売れ続けている人、人気を保ち続けている人は、そのための努力をしています。常に勉強しているのです。それは何かと言えば、今のトレンドやニーズ、次に来るであろうそれらを読み取り、来(きた)るときに向け備える努力のことです。
感性系職人の仕事にはもちろん感覚(感性)が大切です。それなくては何もできません。でも、それだけでは成功を運に任せてしまうことになってしまいます。たまたま、時代とその人の感性がマッチし、その目新しさもあってヒットする(売れる)ということはよくあります。ただし、料理の世界でも、美容界でも、写真業界でも、お笑い芸人の方でも同じだと思います。売れて話題となっている自分が、時代にどうシンクロして売れているのか?その理由がわからない人は、一発屋として消えていく運命にあるのです。らっすんごれらい。
勉強というと、普通は学校の勉強のように教科書に書かれていることを覚えたり理解することだと思うかもしれません。でも、ここでいう勉強に教科書はありません。世の中にある様々なものから、時代のトレンドやその流れ、今何が求められていて、それは今後どうなっていくのかを自分自身で読み取っていかなければならないのです。
例えば、ファッション写真。撮り方も、そのための機材選択も、テイスト(雰囲気)も、モデルのポージングも、光の捉え方も、ロケ地の選択も、デジタルデータの取り扱いも、そしてもちろん海外の動向も、国内のそれも。挙げればキリがない程、様々な要素の一つひとつにトレンドがあります。仕事の依頼の絶えない人は、必ずこの勉強を怠らず敏感に変わり続けることで、時代の波に乗っているのです。
志村けんさんが言っていた言葉だそうです。
『いろいんな人たちを遊びの場で見てきた。思うのは、人生は不公平だってこと。若いときからずっと恵まれている人もいる。急上昇して急降下する人もいる。人生の後半にピークを迎える人もいる。ずっと恵まれない人もいる。人生というゲームの勝ち負けに一定の法則がないことは、これを見てもあきらかだろう。ただし、ひとつ言えることがある。ずっと恵まれてみえる人はみな必ず努力していることだ。例外なくね。』 http://matome.naver.jp/odai/2135305813316550601
どんなジャンルだろうと同じことだと思います。学校の勉強が嫌いで、この業界に入ってきた人は多いと思います。僕も昔、なんでここまできて勉強しなくちゃいけないんだって思いました。自分自身の好奇心のはぐくみ方が大切なのです。