• オヤジ☆ブログ【シャブレ・ジブレ】

写真はブレても、自分はブレるな!

はじめに

短絡的な見方をすれば、スタジオでの仕事の多くはカメラマンに

必要なスキルではないかもしれません。でも、スタジオという

現場にいるからこそ得られるチャンスは、あなたが大きく成長する

ことにとって、絶対に欠かせないものであることは間違いありません。

それは、学べるチャンス・経験できるチャンス・人間関係のチャンス

など本当に様々なものです。まずは、他でもないあなた自身が、

このチャンスを得られるポジション(立場)となることで、それを

踏み台により大きく成長しようとすること。

そのためには、今、目の前にある一つ一つの仕事(作業)を通して、

周りからの信頼を勝ち取っていくことが、あなたにとって何よりも

大切なことなのです。

 

 

 

まずは、明るく元気よく!【入社~】

今日からあなたは、すごーく様々なことを学び習得していかなくては

いけません。そのほとんどは、先輩や上司・お客様から学ぶことです。

教える側も人間です。業務上教える必要のあることは教えてくれます。

でも、それ以上の+αを教えてくれるかどうか。そして、あなたのために

しつこい程にトコトン教えてくれるかどうかは、教える側のメンタルな

部分に関わることとなります。

要は、あなた自身が教える側から見て、教え育てたい存在になれるかどうか

それが、あなたの成長にとってすごく重要だということなのです。

新人は、誰もまったく使い物になりません。

でも、そんなことを気にする先輩は、このスタジオにはいません。

だって、新人なんですから。

あなたに求めるものは一つ。

あなたが教え甲斐のある人かどうかということです。

あなたは、人に何かを教えようとするときに、明るく元気よく人の話を

聞こうとする人に教えるのと、こちらが何を言っても内にこもっていて

わかっているのかどうかよくわからない人に教えるのとでは、

どちらに気分良く教えることができますか?

まずは、明るく元気よく。教えられ上手になることが大切なのです。

 

 

メモをしっかりマメにとる!【入社~】

学校に通う学生の時なら、授業に参加さえしていれば、授業を聞くか

聞かないかは本人の自由だったと思います。

でも、仕事になると、そういうわけにはいきません。

あなたに何かを教えてくれる人は、その日「教える」という業務で

あなたに教えてくれています。反対に、あなた自身は「教わる」

という業務にあたっているのです。

ということは、後になって「すみません。忘れました。」では、

その時間、仕事をしていなかったということになってしまうのです。

あなたが覚えるべきことは、あなたの想像を超える程大量にあります。

しかも、そのタイミングは突然やってきて、あっという間に去って

いくかもしれません。だからあなたには、記憶力に自信があるかどうか

に関わらず、常にメモを取るクセをつけて欲しいのです。

一つの作業を教えてもらい、後日自分でやるときには、そのメモを見れば

間違いなくできるように、確実にメモを取らなければいけません。

 

仕事を覚えるにあたって大事な3ポイント!【入社~】

覚えることは大量にあると言っておきながら言うのもなんですが、

仕事が出来るようになるために必要な能力は「記憶力」ではありません。

それどころか、「記憶力」に頼った仕事の仕方では遅かれ早かれ

行き詰ってしまいます。これからのあなたにとって大切なことは、

自分の頭で考えられる人になるということなのです。

例えば、先輩から作業のA,B,Cを教えてもらいます。

で、あればまだ未体験の作業Dが来た時には、「AとBとCが、

あのような考え方であーゆうやり方をしたのだから、たぶんDは

こうすればいいだろう」と考えられる人になって欲しいのです。

また、A、B、Cを一通り教わった後、自分一人でやることになったら、

お客様のAをやっている最中に、1stのスタッフからBを大急ぎで

頼まれたと同時に、Cを対応しなければいけない状況になったという時。

そんな状況でも、最善のやり方を自分の頭で考え、スマートに対応できる人に

なってもらいたいのです。

そのために重要な、『一つ一つの作業(仕事)を教えてもらうに

あたっての、押さえておくべき3ポイント』があります。

 

 ① その作業の目的(何のためにやるのか)

 ② その作業のやり方の理由

  (なぜ、そのようなやり方をする必要があるのか)

 ③ その作業をやるべきタイミング(なぜ、いつやるのか)

 

以上を必ず覚えるようにしてください。

ただし、教えてくれる先輩も、教えるプロではありません。

この3ポイントを教え忘れるときがあるかもしれません。

そんな時は、遠慮なく聞くようにしてください。

 

 

自分で判断できる人になる!【3ヶ月~】

あなたは、このスタジオにいるうちに、様々なことを自分の意思で

判断できる人になっておかなければなりません。少なくとも、

そうクセ付けしておく必要があります。

カメラマンになると、あなたはクライアントから様々な相談を

持ちかけられるようになります。「この被写体をこのイメージで

撮りたいんだけど、どうすれば一番、ターゲットとする購買層に強い

インパクトを与えられるか?」その相談に対し、カメラマンのあなたは

クライアントの想像を超える答えを出せなくてはいけません。

「さすが、〇〇さん!」という印象を与えられるか否かが、今後も

仕事をふってくれるかどうかにつながっているのです。

また、カメラマンにとって出来る直アシスタントとは、ある程度のことを

アシスタント自身が自分自身で判断し、極力カメラマンの手をわずらわす

ような手間を省いてくれる人のことです。従って、自分では判断ができず

常にカメラマンからの指示を待っているだけの人は、いくら「真面目」

だろうと「使えない人」であることに変わりはありません。

また、「自分自身で判断していいこと」と、カメラマンに相談・報告を

することで「カメラマン自身に判断してもらうべきこと」の違い、

それ自体を的確に判断できるかどうかもアシスタントに求められる大切な

能力です。カメラマンは、毎日の撮影一つ一つがある意味自分の人生や

生活・プライドを賭けた勝負です。その意味では、クビのかかっている

カメラマンアシスタント(直アシ)も常に自分の商品価値を問われている

立場であることに変わりはありません。

それに比べると、スタジオのスタッフは、その人自身が気付いているか

どうかを別にして、スタジオという会社に守られた存在です。

スタジオスタッフの失敗に対し、上司や先輩は怒りこそしますが、損失や

賠償・責任はほとんどの場合会社が被ってくれます。

だからこそ、あなたはその会社に守られている間に、自分で判断できる

ようになっておかなくてはいけません。

そのためには、ある程度の試行錯誤が必要です。自分の判断に自信を

持てるようになるまでは、判断ミスを犯してしまうことも多々あること

でしょう。でも、それを怖がっていては、いつまでもその状態に近づく

ことは出来ません。このスタジオに勤める限り、判断ミスは叱られること

になるかもしれませんが、自分の立場から常識を超えて逸脱しない限り、

それ以上のおとがめはない筈です。

でも、このスタジオ後あなたがカメラマンやカメラマンアシスタントと

なった時には、「自分自身で判断が出来るかどうか」ではなく、

「常に的確に判断できるかどうか」それ次第であなたが重宝がられるか、

切り捨てられるかが決まります。

このスタジオにいる間、上司や先輩の目を怖がり極力目立たないように

息を潜め続けたまま、時期が来たので「卒業」では、500%間違いなく

この業界から消えていく人になります。スタジオに勤めるということは、

車の教習所内で運転するようなものです。今、この環境だからこそ、

失敗を恐れず果敢にチャレンジするべきなのです。

 

楽しむ!【3ヶ月~】

『人は楽しいから笑うのではない。笑うから楽しくなるのだ。』という

言葉をご存じですか?

楽しそうにやっている人を見れば、周りの人も楽しくなります。

それに比べれば、無表情・無感情・無味無臭の人ってつまらないです。

落ち込む人・辛そうな人・不機嫌な人に至っては、迷惑この上

ありません。学生の頃なら、周りの暇な友達が気遣ってくれたり

同情してくれたりするかもしれません。でも、大人になったら自分の

面倒は自分でみなければいけません。

仮にあなたが何かで失敗したとします。その失敗を誰かに注意され、

あなたは自分の不甲斐無さに落ち込んだとします。そして、

落ち込んでいるから、うつむいていたとします。それって、

はたから見ると、自分の失敗によってただでさえ迷惑を掛けているのに

人前で落ち込みポーズなんかとって、自分勝手な上に人に依存したがる

ダブル迷惑なヤツって思われるのです。

大人はみんな自分の目的のために忙しいんです。だから大人は、一緒に

仕事をするのなら、幼稚で自分勝手な依存体質の人とより、楽しくて

楽な人とやりたがるものなのです。

仕事はあくまでも『厳しく!』、人間関係は『楽しく! 面白く!』。

あなた自身の人間構築は、この中でこそやっていかなくてはいけません。

 

勇気なくして成長なし!【3ヶ月~】

あなたは、目の前で見ているものの全てが、自分に見えているとは

限らないということをご存じですか?

話のわからない人に言って聞かせたからといって、それが本当に

その人に伝わったとは限らないということと同じ意味です。

目の前にあるまったく同じものを見ているにも関わらず、

そこから得られる認識の「深さ」は、人によりすごい差があるもの

です。これを個性といって済ましてしまうのは簡単です。でも、

写真で生計を立てようと考えている人にとって、このような視覚情報

からの洞察力の差は、数年後に現実的な結果として突きつけられること

となっていきます。見抜ける人には見えるものなのに、見えない人には

その存在すら気付けないもの。それは、認識すらできないから、

教えようもない怖ろしいほどの現実なのです。

あなたは、研修期間の間、様々な経験をしたと思います。中には

それまでのあなたが経験したことがないようなこともあったかも

しれません。その様な初体験を通して、あなたは物事を今まで

知らなかった角度から見ることを知るのです。それこそが、モノの見方

を広め、認識を深める手っ取り早い方法です。

じーっと考え込んでみたところで、過去に得た材料を元に、悩むことに

悩むだけです。とにかく何でもやってみる。それが、取り返しのつかない

失敗でない限り、その失敗を体感した経験は、必ずや自分の血肉となって

活かされる時がやってきます。

何もしがらみのない若い時だからできることです。

今やらずして、いつやるのかって話です。

失敗を恐れ、傷つく繊細なハートをいたわり、極力波風を立てぬように

息を潜めることに努め、優しく安住できる場でヌクヌクしている場合じゃ

ねーだろ!って話です。

 

前向きなライバルをつくる!【6ヶ月~】

人の心は、誰もが一人では弱くもろい存在です。

だから、人には常に頼れるものや心のより所が必要です。

特に、十代~二十代の、自分の存在が社会の中である程度折り合える

ことができるようになるまでの間は、様々な葛藤の中で日々生きて

いかなくてはいけません。

そんな中で、あなたは『フォトグラファー』という特殊な生き方を

身に付けることを選択しています。ご存知だとは思いますが、一般的な

会社員や公務員の仕事と違い、写真家はもちろん芸術家や実業家などの

職業は、仕事であると同時に生き方や人間力が重要な職業です。

ということは、あなたがあなた自身の人間構築を上手にマネージメント

できるかどうかがこの職業にとって重要なファクターとなるのです。

人は今まで経験をしたことがないような試練を乗り越えた数だけ成長

するものです。もちろん、この「乗り越えさえすれば成長することが

できる試練」を実際に乗り越えるのは本当に大変です。

過ぎてしまえば、あの時乗り越えられたからあの頃よりもひとまわり

大きくなった今の自分があると思えるものです。でも、自分がその渦中に

ある時は、それこそ諦め降りてしまう道はすぐそこに見えるのに、

行くべきゴールはどこにあるのか、自分は今どのあたりにいるのかすらも

わからない状態です。そんな不安の中で、登ることをやめてしまう誘惑に

駆られます。本当のところを言えば、人にはその人の人格レベルに見合う

大きさの試練がやってくるものです。それをクリアすれば、ワンランク

上のステージに行くことが必ずできるものです。

でも、その試練に負けそうになるときもあるかもしれません。

「いくらやりたいことだからって、ここまで自分を追い込む必要があるん

だろうか?」とか、「本当に自分は写真が好きだったのか?」とか。

特に自分の現在の状況に自分自身疑問を感じている時に、親や信頼する

友人から『夢を諦めることを優しく許してくれる言葉』をもらうと、人の

心は自分を苦しませている状況から降りる勇気を持つようになります。

以下は、ソフトバンクの創業者でありグループの会長である孫正義氏の弟、

孫泰蔵さんが自分で起こした会社の資金繰りや社内の人間関係で悩み

苦しみ「死んでお詫びをしようか」と悩んでいた時期に、兄の正義氏から

言われた話だそうです。

 

「泰蔵、辛いやろ、苦しいやろ。

ばってん、お前は今いい経験をしよるとぞ。

その苦労や経験は実になって将来必ず役に立つ。

人生はスーパーマリオみたいなものなんだ。

最初に1面を始めたときを考えてみい。

ザコキャラのノコノコ1匹にすぐやられるし、雲に乗ることもできん。

だんだん習熟してくるとボスキャラのクッパにたどり着けるようになる。

だけど、本当にクッパを倒せるまでに、何度も死ぬことになる。

そこで挫折しそうになるのをこらえて挑戦を続けて、

やっとクッパをやっつけてピーチ姫を助けることができる。

次の2面はまた一段と難しくなっとる。

そこで何度も何度も失敗するけど、努力と訓練でスキルを上げてクリア

してゆく。いまのお前は1面で苦労している段階や。

それでいかにも俺に助けてもらいたそうな顔をしているけど、

プライドがあって言い出せんのだろう。

最初に言っとくけど、俺は助けてやらん。

お前の今の困難はおれも経験したし、助けてやるのは簡単やぞ。

だけど、ここで助けたらお前のためにならん。

『そこの土管から3面にワープできるぞ』と教えるのは簡単やけど、

いまのお前の実力では3面にいったら瞬殺やぞ。

だから1面、2面で『必ず経験しておくべき失敗をして』、そのうえで

クリアしていって、やっと3面のボスキャラに対抗できる実力が

身に付く。ここで俺がお前を助けて3面に行かせてやったら、

そこで致命的な失敗をする。

だから、ここは逃げちゃいかん。

お前の勝負どころやぞ。」

(出典:「僕たちがスタートアップした理由」より

MOVIDA JAPAN 株式会社 Seed Acceleration Div. フォレスト出版)

 

振り返れば、人生のどん底の時期に「人生はスーパーマリオ」と身近な

例を持ち出して励ましてもらった孫泰蔵さんは、この話をきっかけに

なんとか苦境を乗り越えることができたのだそうです。

もちろん、あなたが孫正義氏を兄に持つわけにはいきません。

でも、常にポジティブな人と刺激し合える身近な関係でいることは、

あなたの人生のステージを上げていくためにすごく重要なことなのです。

 

 

 

極意、「とことんやる自分」を「自然体でできる自分」になる!【6ヶ月~】

マニュアル車の運転免許は持っていますか?

マニュアル車って、左足でクラッチ。

右足でブレーキとアクセル。

片手でシフトレバー。

もう片方の手でハンドルを握ります。

ギアを入れる際は、ハンドル操作をしながら、クラッチを踏み込み、

アクセルを離し、シフトを入れてから、優しくクラッチをツナギつつ

アクセルを踏んでいきます。

誰もが、最初はワケが分かりません。

手も足もバラバラに動かすなんて芸当を経験したことがないからです。

でも、運転の好きな人は、下手でもめげずに何度も何度も繰り返し

運転します。そうしているうちにストレスなく、思い通りに操ることが

可能になるのです。1年もすれば、携帯片手に、タバコを吸いつつ、

朝マック食べながら運転することだってへいちゃらです。

人は誰でも、最初はぎこちない事ですら、繰り返し続けていくことで

クセのように無意識に、まるで呼吸をするように出来るようになるもの

なのです。

その「無意識」でやっている姿を見て、普通の人はその人を「天才」

とか「すごい人」と言うだけのことなのです。脳ミソの半分は右脳です。

半分も占めるこの右脳の無意識のパワーをあなどってはいけません。

いつまでも出来ない人というのは、「そういうの苦手だから」とか

「やらなきゃいけないのは、わかっているんだけど…」とか、

「モチベーションが…」とか、

「このまま写真を続けていていんだろうか?」とか、

とにかく左脳だけしか使わない人なのです。

両方の脳を味方につける人に、そもそも敵うわけがありません。

嫌いなことや、苦手なことですら、クセになる程繰り返せば、

難なくできるどころか、やりがいすら感じられるようになるものです。

ただ食べていくために、やりたくもない仕事を我慢しながら続けている人

ならいざしらず、自分のやりたいことを仕事にしようとしている人で、

うつ病になったという人を聞いたことはありません。

後者である私たちは、何か頑張れない理由があるから、頑張れないのでは

ありません。頑張らないから、頑張らなくてもいい理由を探すのです。

『「天職」というものは10年間探しても見つからないが、

10年間続ければそれが「天職」となる。』のだそうです。

「自分のやりたいこと」を「仕事になるレベル」まで昇華させようと

する人が、頑張らなくてはいけない理由がここにあります。

 

 

自分を知る!【12ヶ月~】

カメラマンの商品、それは言わずもがな「写真」であることに異論は

ないと思います。それと比べること自体に違和感を覚える人はいるかも

しれませんが、ラーメン屋さんのそれは、もちろん「ラーメン」です。

クライアントがカメラマンに撮影を依頼する時点では、商品である写真は

まだ見ることが出来ません。それは、その店のラーメンは食べたことが

ないけれど、美味しいラーメンが食べたくてお店を探すお客さんと同じ

です。ラーメン店を探す人は、味に期待ができるかどうかを価値基準に

入る店を決めています。と、いうことは、クライアントはそのカメラマン

への信頼と期待に報酬を払う約束をするということなのです。

だから、行列店やネットでの評価が高い店などと同じように、カメラマン

も過去の実績が絶対的な武器となることは言うまでもありません。

忙しいカメラマンだけがいつも忙しいのもこれが理由です。

でも、新規開店したラーメン店と同じように、デビューをこれからに

控えるカメラマンにチャンスがない訳ではありません。

世代交代は常に行われています。

世の中は、本当に良いものが残る反面、飽きられることも事実であり、

新しいテイストは常に求められています。

大切なことは、クライアントの自分に対する信頼感をどうやって

勝ち得るかということです。

有名ラーメン店で修業し「のれん分け」してもらうのも一つの手です。

閑古鳥が鳴いているラーメン屋さんをよく見受けます。遅かれ早かれ、

たたむ事になるお店です。でも、そこのラーメン屋の主人も、大事な

大金をはたいてワザとお客の入らない店を作った筈はありません。

少なくとも、店の主人だけはその店のラーメンをすごく美味しいと

思っている筈です。でも、お客さんが入らない。

店の主人がこの事実を「ラーメンの味」ではない他の事情に求める

限り、このラーメン屋さんが繁盛店に変わることは絶対にありません。

自分ではいくらいいと信じていても、クライアントがその価値を認め

なければ、自称カメラマンは消えていくのみであることと同じです。

自分らしさや、自分のテイストも、圧倒的多数である第三者に共感

されなければ何の意味も持ちません。

自分の価値基準をクライアントや消費者のそれに合わせることの

重要性を理解しなくてはいけない理由がここにあります。

自分を知り、自分の上げる写真の力量や方向性にニーズがあるのかを

知らなくてはいけないのです。

 

 

まとめます。【12ヶ月~】

一般的にカメラマンを含め一流の職人やクリエイターの世界は、

なるのが厳しく大変な世界と言われます。インターネットがこれだけ

発達し、欲しい情報がいとも簡単に手に入る時代にも関わらず、

この厳しさは昔と変わりません。

この事実から分かることは、望んで得られる程度の情報や知識は、

なるために必要不可欠なモノではないということです。だから、

どんなに優れた学校や教室があるとしても、そこから必ずしも多くの

クリエイターが排出されるとは限らないのです。

職人ならもちろんのこと、クリエイターにもある種のスキルが必要な

ことは言うまでもありません。でも、どんなに優れた教授陣や超一流の

現役クリエイターが講義をしてくれたとしても、授業を受け、

与えられた課題をこなすだけの「学校」である以上、その結果に大差は

ないのが現実です。

あなたは、クリエイターや職人を目指し、それを現実にするための行動を

始めました。すると、この業界の先駆者達が自分の想像以上に意識の高い

人達だということに気付いたはずです。

そして、生半可な覚悟では、とても通用しないということを身を持って

知ることになりました。それでも、あなたは試行錯誤を重ねながらも

日々成長していくための行動を続けます。言うは易し、行うは難し。

やり続けていくことは大変かもしれませんが、「諦めていく人は、

所詮その程度の人だったに過ぎない」のです。諦めずに成長することを

続けていれば、やがて成長することそれ自体が習慣となっていきます。

その習慣のエスカレーターを身に付けることが大切です。

 

1.明るく元気な空気感をまとえるようになる。

2.教えられたことに責任を持つ。

3.自分で考えられる人になる。

4.自分で判断することの精度を高める。

5.未体験なこと・気が引けてしまうことにこそ、ぶち当たる。

6.繰り返すことで得られるものを武器に「すごい」人になる。

7.仕事には「厳しく!」、人間関係は「楽しく! 面白く!」

8.この社会に自分の写真へのニーズがあるかを知る。

 

最後に

そして、出発です。

皆さんは「スタジオを卒業」という言い方をしています。

スタジオで学び身に付けたものが「資格」であるならば、その言い方に

違和感はありません。でも、スタジオを出て、より高いレベルの中に

自分の身を置くのなら、これからあなたに求められることは、あなた

自身の「商品価値」なのです。必要なことは、「外苑スタジオ出身」と

いう結果ではなく、「どれだけ仕事が出来て、どれだけ役に立てるのか」

なのです。あなたはあなたのそれがどの程度のものなのか、漠然とで

構わないので知っておくべきです。

それでも、想定外のことがこれからの自分の身にかかってくるかも

しれません。でも、それはこれまで同様にあなたをより成長させるための

試練に過ぎません。スタジオ経験が1年を過ぎたくらいの人なら、

入社間もない頃、研修を明けるために死に物狂いで頑張り学んだことが、

今にしてみればとても初歩的で当たり前のことに過ぎなかったという

ことに気付いていると思います。

このスタジオを出た後も、これと同じようなことが繰り返されます。

 すべて、カメラマンとして一人前になるまで続くことです。

また、「大企業病」という言葉がありますが、それに似た心理的状態に

「スタジオマン病」があります。下積みの立場を誤解し悪い意味でそれに

染まり過ぎ、『全体がどうあるべきか自分の頭で考えることなく、常に

誰かからの指示を待っている』、『人対人の自然なコミュニケーション

よりも、一歩引いたところから部外者のように傍観に徹している』状態の

ことです。自分は、まじめに一生懸命やっていると自負する人ほど陥り

やすい病です。この病に罹らないためには、『相手の懐に飛び込む』には

どうすればいいかを常に考え試行錯誤しておくことが大切です。

いずれカメラマンとしてデビューするにあたり、その「売り込み方」次第

では、あなたの下積みイメージを払しょくする必要が出てくるかも

しれません。そんな時は遠慮なく、あなたの経歴から「外苑スタジオ」を

消してくださって構いません。

もしかしたら、自分がなりたかったものは、憧れていた頃に想像していた

より、楽でもなければ、楽しいわけでもないかもしれません。でも、

それを補って余りあるほどの醍醐味や、やりがい、充実感があることに

間違いはない筈です。

何よりも大切な事。それは、あなたが遠い将来、あなた自身の人生を

振り返ってみたときに「これで良かった」と思えることなのです。

すべては、そのためにあるのです。

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