• オヤジ☆ブログ【シャブレ・ジブレ】

入社から2カ月経った今、思うこと

僕は佐賀県出身の24歳。去年の9月まで福岡の大学に通っていた。

 

卒業が遅れたのは、3年生の時に休学し、留学費用を貯め、ロサンゼルスに半年ちょっと留学していたから。帰国してからの1年は本気で写真業界に就職したいという思いが固まっていたので、週1回の授業とゼミのある日以外はアルバイトをして上京資金を貯めた。

就活を始めるにあたって、業界のことは勿論、機材やデジタル関係の知識が無に等しかった僕は、社会人として生計を立てつつもスタジオに入ることでその欠点を補うのが良いのではないかと考えていた。そして、12月に開催していた外苑スタジオの会社説明会に参加した。

 

そのプログラムの中にある田辺さんのオリエンテーションを聞いて、自分の中のフォトグラファーになりたいという思いはさらに強くなり、スタッフの人たちの生の声を聞いて、スタジオの雰囲気を感じることができた。そして外苑スタジオの根幹に一貫して「フォトグラファーになれるかなれないかは、自分が抱いている思いや夢(≒ガソリン)を燃やし続け、行動を起こせるかどうかにかかっている。」という考え方があるように感じられ、ここで働きたい、ここしかない、と思った。

 

善は急げということで、他社の説明会に参加することなく、すぐにエントリーのメールを送り、12月中旬に面接を受ける機会を頂いた。そして面接の翌日急遽インターンに参加することになり、フロント番という裏方兼お客様とスタジオとの窓口になる大切な仕事がどういう仕事なのかを体験した。終了後、田辺さんから「やっていけそうかい?」と聞かれ、是非ここで働きたいですという旨を伝えると、そこで内定を頂いた。

入社は2月19日。そこから初めの2週間は先程のフロント番の教育だった。3日目までは先輩に教えて貰いながら覚えていくのだが、4日目からは全部覚えて自分でやらなくてはいけない。教えられたことを家に帰り復習しても、やはり実際動くとなれば、ぎこちなく効率の悪い動き方しかできず悔しかった。

 

しかし、誰だって初めから完璧に仕事をこなせるなんて期待もしていないし、思ってもいない。何をやるべきか、今別の仕事を頼まれたら何を優先すべきか、全体の流れを頭の中で考えて動き続ければ、自ずと体はついてくるようになるし、1つ1つの動作がぎこちなくともやることは分かっているんだと先輩やマネージャーにアピールすることが出来る。そしてここではそれをきちんと評価してもらえる。その時は、後々このフロント番での動き方がスタジオに入るようになった時に活きてくるとは考えもせず、とにかく2週間がむしゃらに頑張った。

3週間目からはついにサードアシスタントとしてスタジオに入るようになる。仕事としては必要なものを取ってきたり、お客様の環境を常に整えること、撮影全体の流れを把握して自分が出来る仕事が何なのか先輩に確認し、それを正しいタイミングに確実に行うことが求められる。内容はカメラマンの方の側で仕事をするのでより専門的になるし、分からないことだらけで最初はボロクソに怒られる。

 

でも、人はいつも自分に優しい訳じゃないし、厳しさが自分の糧になるということを理解出来ていればなんて事は無い。自分のどこに問題があるかを指摘され、自分自身がそれを納得できれば、あとは続けていくうちに出来るようになるから。そうやって段々とカメラマン目線、お客様目線に立って求められているものが何かデフォルトの状態で考えることが可能になる。

 

またロケアシに出た時や、バタバタしたスタジオでなければカメラマンさんとコミュニケーションを取ることで業界の方々が休みの日を使ってでも聞きに来るような話や、将来を見据えての考え方、知識、技術などを直接吸収出来るのでとても為になる。

以上、これまでの僕の体験を簡単に、あたかも完璧にこなせているかのような感じでまとめてみたが、当然ながらまだ僕も研修中の身であり、発展途上なので、あくまで一個人としての考えとして軽く受け取って頂ければありがたい。

 

外苑スタジオに入る前の僕の中でのスタジオのイメージは、すごく厳しくて不規則な生活を強いられるというものだった。確かに、先輩やマネージャーは間違っていることに関して鋭く指摘してくることもあるし、朝早い日もあれば、スタジオに泊まらなきゃいけないほど遅い日だってあるだろう。

世間はそこばかりに注目し、「大変だね」、「無理しないでね」と無関心な優しさで邪魔をしてくる。僕は自分自身の意思でこの道を選択し、勇気を出して進もうと思っているのに。

 

しかし、僕はそんな優しさなんかクソ食らえだと思っている人間なので、入って2カ月何度も壁にぶつかっては這い上がり、また壁にぶつかるといった毎日を同じ道を目指す意識の高い仲間と、それを見守ってくれているマネージャーのそばで大いに楽しむことができている。

 

カメラマンの方々からいくつも指名を貰い、惜しまれながらも、自らの次のステップに進むためにスタジオを卒業された先輩がいらっしゃった。その先輩から頂いた「腐らず続けろ」というアドバイスを胸にこれからも自分の夢に向かって走り続けたいと思う。

 

 

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