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タレント性を高めろ!

「田辺さん、1Fで〇〇〇〇〇さんを案内したスタッフって誰ですか?」

 

そう興奮気味に聞いてきたスタッフのMは、その日タレントの〇〇〇〇〇さんの撮影スタジオを担当。タレントの○○さんは、ここ数年テレビや雑誌に引っ張りだこ。とてもきれいでかわいらしい方です。紅潮したスタッフMの顔は、マスク越しでもニヤついているのがわかるほど。

 

Mはニヤけながら続けます。

 

「いや~、すごかったですよ。撮影が終わったあと、カメラマンのYさんが独立したってことで、花がプレゼントされて、みなさんで『おめでとー』って言っていたんです。その花を抱える姿を〇〇さんがスマホで撮ろうとして、『あっ、ここは将来カメラマンになる人に撮ってもらわないとね』って言って、スマホをオレに渡すんですよ。で、オレの肩に手をあててあなたが撮ってって感じで。いや~、緊張しました。カメラマン撮るなんて。スマホ持つ手が震えました。」と鼻息荒く話します。

 

「そー言いつつ、嬉しいんでしょ。○○さんに触ってもらって。顔、真っ赤だよ。」と、僕。

 

「はい!嬉しいです!!」と開き直り、ますます顔を赤らめるM

 

聞けば、タレントの○○さん。撮影前はスタジオOBフォトグラファーのY氏に「わたし、カメラマンの人ってホントカッコ良くて好きなんですー。」と言っていたそうです。

 

 

ところで、冒頭のMの質問、「…1Fで〇〇さんを案内したスタッフって誰ですか?」

 

僕が「Kかな。なんで?」とMに聞き返すと、

 

「○○さんが、スタジオに入ってきてすぐに、『今、一階で私を案内してくれたスタッフの人、すごいカッコ良かったー』って言ってました。」

 

その話に聞き耳を立てていたポーカーフェイスのKもまんざらではなさそうです。Kのちょっとタレ気味の目尻が、いつもより強く垂れ曲がっていました。

 

 

 

ピンポイントに一網打尽。関わった男子のハートを根こそぎ持っていってしまう才能。

 

タレントって言葉の語源は「才能」です。(芸能人って意味合いは、日本だけ)マネージャー目線で言わせて頂けるなら、この〇〇さんの「才能」って日頃からの努力と心掛けのたまものです。ストイックな生活とサービス精神がなせるワザ。僕にはそれがとても魅力的に映ります。

 

それに比べて、うちのスタッフときたら、、、、

 

スタジオに勤めて、頑張っている? 自分の好きな写真を頑張って撮っている? そんなものは、努力でも心掛けでもない。

 

フォトグラファーを目指す者が、他人(ひと)のハートにアプローチする術を磨かずして、それを努力と言うべきではないのだ。撮った写真を人に見せたら、「さすが!」とか「すごい!」って言われるようにならないと。

 

きれいでかわいらしい芸能人の方に、気に留めてもらったからって浮かれている場合ではないぞ!

 

彼女の陰での努力と心掛けを見習え!!

 

僕が○○さんに気にも留めてもらえなかったから妬いている、ってわけではないこともないけどな!!!!

 

 

 

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