• オヤジ☆ブログ【シャブレ・ジブレ】

なんとなくフィルムカメラ

 僕には小学3年生の息子がいます。彼はサッカーが好きで、地元のサッカーチームに入り毎週末は練習やら試合に明け暮れています。

先週末、他チームとの試合を見に行って驚いたことがありました。

 

息子のチームは、“のほほ~ん”とグラウンドに入り、“ほわわ~ん”と試合が始まったのですが、相手のチームは円陣での掛け声の後、一人ひとりがウォームアップしながらグラウンドに入り、開始のホイッスルと同時に試合を勝ちにきたのです。

 

結果は、0対16 。もちろん、息子のチームの大敗です。

 

息子のチームがダメだというつもりはありません。毎週末、お父さんお母さんの手弁当で成り立つ組織運営には頭が下がる思いです。

 

しかも、うちの息子のお父さんは、サッカーにウンチクもコダワリもありません。

ただ、このチームの士気の差や、結果の差は何なんだろうと考えさせられはしました。

 

サッカーの素人の僕が見ていても、相手チームは監督やコーチ陣が子供たちを厳しく指導しているのがわかりました。

 

それでも、まだ小学生なんだから、そんなに厳しくやらなくても、今はサッカーを楽しむことのほうが大事と言われれば、僕はその意見に賛同します。

 

では、この0対16の結果はどう受け止めればいいのか? そもそも、この結果でも子供たちは楽しめたのか?

 

その日、家に帰って、僕は息子に話しかけました。

 

僕 :「今日は楽しかった?」

息子:「うーん、別に。」

僕 :「悔しかった?」

息子:「うーん、別に。」

僕 :「何かさー、もっと気合とか入れて試合に挑むとかってしないの?」

息子:「気合ってなーに?」

僕 :「気持ちを入れるとか、ガッツで頑張るとかだよ。」

息子:「なにそれ?わかんない。」

 

サッカーのことも、息子のこともわからないお父さんは、元サッカー少年だったスタッフのRにこのことを聞いてみました。

 

「それは目的意識の違いですね。たぶん相手チームは試合を勝ち抜いてトップに立つことが目的なんです。息子さんのチームは、サッカーの試合をやることが目的なんですよ、きっと。」

 

目からウロコでした。父は息子に「気合」を教えるのではなく、「目的意識」を教えるべきだったのです。

※一部、絵と本文は関係ありません。

いつも自分でも言っていました。「目的を履き違えるな」と。

 

フォトグラファーとなることが目的であるのなら、スタジオに入ることも、海外に行くことも、フィルムカメラを使うことも、その大きな目的を完遂するための手段に過ぎません。

 

手段として有効か否かという見地から、その是非を判断しなくてはいけないと思うのです。

 

最近、若い人の間でフィルムカメラが流行っていると聞きます。

 

スタジオのスタッフにもフィルムカメラをメインで使っている人がいますが、その理由を聞けば「フィルムのほうがいい感じだから。」と言います。

でも、時代がフィルムからデジタルに変わったのは、それなりの理由があるからです。

 

趣味ではなくフォトグラファーを目指す人が、それでもあえて自分はフィルムで撮るというのなら、その理由を説得力のある言葉や写真の力そのもので、説明できなければいけません。

 

「フィルムカメラのいかにも写真を撮ってるって感じが好き。」じゃ、説得力としては弱すぎます。

 

フォトグラファーになるのなら、「フィルム特有の空気感のほうが、このイメージに合うので、あえてフィルムカメラを使った。」くらいのことをシレっと言えるようにならなきゃです。

 

 #写真撮影

 

 

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