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アルバイトさんを採れない理由

 学生の方から、バイトの募集はしていないかと問合せを頂くことがあります。学業のかたわら、せっかくバイトをするなら、自分にプラスになることをやろうとする前向きな考え方は、とても素晴らしいと思います。

 

でも、残念ながら僕のいるスタジオ、アルバイトさんの募集が出来ません。今後も募集の予定はありません。

 

プロが使う機材の扱い方は、やはり現場であるスタジオで学ぶのが手っ取り早いことは確かです。尚且つ、様々な現場を間近に見ることが出来る撮影スタジオは学べることも多いと思います。

 

ただ、それだけではフォトグラファーに成れる人はごく一部の限られた人だけになってしまうという現実があります。

 

その結果、スタジオに入っても成れない人は、自分がなぜ成れないのかわからないまま消えていきます。仮に知り合いの紹介で誰でも出来るような撮影の依頼を受け、フォトグラファーの名刺をつくってみたところで、それをきっかけにステップアップ出来る人はごく稀です。

では、一部の限られた人以外には何が必要なのか?

 

□ 趣味や自己満足の域を出ない写真しか撮らない人には、他人のハートに訴えかける方向性を見出させる。

 

□ 自分なりに一生懸命やっていれば、そのうち他人に認められるようになるという幻想にしがみついている人には、それが幻想だと気付かせる。

 

□ まだまだなことは自覚しているけど、それでもそれなりに結構上手に撮れているほうだと思い込んでいる自分の写真の腕が、恥ずかしいほど思いっ切り下手クソだってことを気付かせる。

 

□ 自分には秘められた才能があると信じ、変化も成長もない日々を送り続ける自称天才には、「お前はアホか。」と言いたくなるのを我慢して、その目を醒まさせる。

こういった気付きを促すって、本人の捉え方によってはこれまでの自分を否定されるってことになりかねません。自分を否定されるってこと自体に拒絶反応を示す方がいるのは、人として当然でしょうから。

 

だから、スタジオが出来ることといえば、事あるごとに、様々な形で、本人自身が良い方向に変われるように気付くことを促すだけです。時にサラっと、たまにチクっと。ここぞって時にはガツン。折を見てネチネチにならないように気を付けながらクドクドと。

 

しかも、1回言っただけで気付ける人は、まずいません。気付いてもらえるためのきっかけを100回くらいは与えるつもりで根気よく付き合っていかなければならないのです。

 

こういったことって、そう簡単には出来ません。出来たとしても、人間関係の構築があって初めて可能となることです。

なぜ、僕がそこまでしてスタッフのブレイクスルーにこだわるのか? それは、外苑スタジオの出身フォトグラファーで密かに世界征服を企んでいるからなのです。

 

すでに多くのスタジオOB・OGが様々な撮影分野、日本中・世界中で活躍しています。でも、世界征服にはもっともっと多くのフォトグラファーを必要とします。

 

従って、表題の「アルバイトさんを採れない理由」は、「田辺が世界征服を企んでいるため」なのでした。

 

業務連絡:早く世界征服させてくれー

 

 

 

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