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25年の感謝

僕がマネージャーとして、このスタジオにきて四半世紀が経ちます。お客様からご近隣の方々まで、多くの方が勘違いされているのですが、僕はこのスタジオのオーナーでもなければ代表でもありません。ただの雇われの身です。

 

もっとも、上から文句を言われることが大嫌いな僕の性格を見透かしているスタジオのオーナーは、僕にスタジオの運営管理だけでなく、経営方針や人事も一任してくれています。もちろん、雇われマネージャーとして、その全てを任されている以上は、業績に対しても責任を負わなければなりません。それでも、ここまで務め続けてこられたのは、優秀なスタッフとそれを支えてくれる人たちに恵まれてきたお陰であることは間違いありません。

その僕がこれまでず~っとこだわってきたもの。誰に何と言われようと絶対に譲れないもの。それは、出自や経歴に関わらず自分なりにイキイキ生きる道を本当に求めている人に、その理想を真剣に追い求める場を提供し、その実現をお節介だろうが何だろうが応援し続けることです。

 

諸先輩方からは「経営はそんな甘いもんじゃない」というお叱りの声が聞こえてきそうです。酸いも甘いも知る大人たちからは、スタジオの求人を円滑にするための方便と思われることでしょう。そんなこった知ったこっちゃありませんが。

 

スタッフには、やがては彼ら彼女らの当初の理想通り、フォトグラファーとして活躍するようになってもらいたいのです。結果的にはフォトグラファーを諦めたとしても、それを全力で追い求めたからこそ見出せる、新たな情熱の注ぎ先で活躍するようになってもらいたいのです。なぜなら、僕の元で僕のワガママを聞いてくれていた人には、その人なりの幸せの形をつかみ取ってもらいたいと、心底思うからです。

スタジオOB・OGのフォトグラファーに会うと、僕はよく「田辺さん、すみません。なかなか外苑行けなくて。」と謝られます。お客としてスタジオを使用し、スタジオの売上に貢献しようと気にかけてくれているのです。その気遣い、優しさには、頭が下がるばかりです。

 

でも、そんなこと気にしなくて大丈夫。楽しく健康的に生きてくれてさえいれば、それで僕は充分ですから。だから、健康診断には行きましょう(参照:健診GO!)。

 

と、いうわけで、25年のありがとう。今年のスタジオOB・OG会は、11月9日(土)18時から。場所はPart2、参加費はもちろん無料。いつもの人も、久しぶりの人も、初めての人も、ぜひぜひご参加お待ちしております。

 

 

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