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Fascist flew
僕がSNSでフォローしている方の中に、ロシア在住のロシア人画家がいます。その彼がロシアによるウクライナ侵攻の翌日、自身のプロフィール写真を「NO WAR」に変えました。
国内外に35万人のフォロワーを持つ方です。「プロフィール写真を変えました」という記事には僕を含め多くの「いいね!」がついています(今はアクティビティログでしか見られません)。そして、多くのコメントも寄せられていました。
その多くは英語でしたが、ロシア語のコメントを見つけ(なぜか、今は英語に変換されています)DeepL翻訳にコピペってみました。
『ダメですか?セルジュ。私は半分だけロシア人ですが、この戦争ではロシア側に立ちます。キエフの反ロシア政府を排除する必要がある さもなければ、ロシアの安全保障が NATOによって脅かされることになる』
おそらくロシア語を理解する人たちからの反応でしょう。他の言語のコメントに比べ、このロシア語には多くのスタンプが押されていました。その約半数は「ひどいね(否定的)」、そして1/4が「いいね・超いいね(肯定的)」。
その後、画家とのロシア語による辛辣なコメントの応酬が続いた翌日、画家は身の危険を感じたのかプロフィール写真を元の自分の顔に戻してしまいます。そして、たぶんわかる人にはわかるのであろうソビエト連邦時代のアルカジー・プラストフという画家の絵をアップ。そのタイトルは英語で“Fascist flew”。
https://painting-planet.com/fascist-flew-by-arkady-plastov/
これまた多くの「いいね!」を集めていました。ただ、コメントには彼の勇気を賞賛するものに紛れて「気をつけて」というものもありました(今は消されています)。これが彼を心配してのものなのか、ある種の警告や脅しのようなものなのか、僕にはわかりません。
今回の暴挙がロシア国内でどれだけの支持を得ているのか。反戦デモが起きているとは聞きますが、それがどこまで盛り上がるのか、反政府的な行動が当局によりどこまで制限されるのか。
ここ数年、ロシア国内では何人ものジャーナリストや政治活動家が不可解な死を遂げたと聞きます。影響力のある人が隣国との戦争に異を唱えるとどうなってしまうのか。
ウクライナに一日も早く当たり前に平穏な日々が戻ることを祈ります。と、同時に誰もが言いたいことを自由に言える国がこの地球上にもっと増えることを願ってやみません。
2月27日、画家はプロフィール写真を改めて「NO WAR」に戻しました。彼Serge Marshennikovの勇気が無駄になりませぬように。