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このスタジオに足りないもの
主体性と根性。今の外苑スタジオのスタッフに足りないものだ。「今どき、“根性”なんてww」と笑う人がいるだろうが本当のことなのだから仕方がない。
証拠はいくらでもある。スタジオ勤務後に就いた直アシをクビになる元スタッフは、スタジオ時代、みんな主体性に欠けるタイプだった。当時から、自分の意見もなければアイデアもない。自ら何かを仕切ることもなければ自分の考えを言い張ることもなかった。
直アシ先を蒸発する元スタッフは、スタジオの頃から気が弱く、凹みやすいスタッフだった。スタジオの仕事ですら、ギリギリなのだから、それより遥かにプレッシャーがきつい直アシの仕事に耐えられるわけがない。
仕事をやらされてやっているのでは話にならない。自分から湧き出る主体性を持ち、自分から進んでやらねば本物にはなれない。「やらされるのでなくやる」のだ。
カメラマンに「なれたらいいなあ」では無理だ。「何が何でもなる」者だけが生き残っていく。
挫折は人を強くする。ただし逃げずに向かい合うことを忘れてはならない。仮に失敗や挫折をしたのなら、まずはその原因を自分の中につきとめろ。誰かのせいにするのではなく、環境のせいでもなく、自分自身に足りないものは何かを問うのだ。
一歩立ち止まって考え、そこから逃げずに結果を真正面から受け止め、次に前へ進むための手段を考えることが何よりも大切だ。本当は、失敗や挫折こそ、人を大きく成長させるチャンスなのだから。
しかし、業界から消えていった元スタッフにこの声は届かない。届いたとしても、彼らはすでに聞く耳を持たない。
だからこそ、主体性と根性。このスタジオにいる間に、しっかり身につけてから、胸を張ってスタジオOB&OGとなれ。