• コラム

変態はこの日を待っていた

構想から半年、スタジオの新しいサイト(ホームページ)https://gaien.jp/ がやっと完成しました。早速更新しましたが、新型コロナの影響でこの業界はほとんど止まってしまっています。。。

 

それでも、僕はこの日を待ち望んでいたのです。

 

思えば今から12年前、僕はスタジオのホームページとは別に、素人の自分でもレスポンス良くWEBを作れるサイトを利用して「外苑スタジオマガジン」を開設しました。スタジオスタッフのみんなに、道を誤ることなくフォトグラファーの実現に向かって欲しかったからです。

 

撮影スタジオに勤める人の多くは、その経験を踏み台にフォトグラファーに向けてステップアップをはかります。その進路は大きく分けると2つ。一つは、フォトグラファーのアシスタントに就いて師匠やその環境から多くのことを学び、独立を目指す。もう一つは、すぐにフォトグラファーとして活動する。

 

二つに優劣はありませんが、人それぞれ向き不向きはあります。でも、それが若いスタッフには分かりにくいのです。そのため、「アシスタントに就いたけど辞めてしまった」とか、「フォトグラファーとして活動を始めたけど、仕事がまったく無い」といったことになりかねません。

 

もちろん、そういった挫折はそれを乗り越えさえすれば、一回り二回りと大きく賢く成長できるので、一概に悪いことともいえません。でも、その「挫折」のプレッシャーに耐えられず、それまでの数年の積み重ねをすべて投げ打ってしまう人が少なからずいるのも事実です。

 

厳しい世界なのだから仕方がない?

 

そんな中で生き残っていける人こそが本物?

 

でも、自分的にはお節介、テイクの南さんが言うところの変態マネージャー田辺には、そんな言い訳を自分に言い聞かせ、消えていく元スタッフを見過ごすことができないのです。

 

そこで、僕はスタッフがスタジオに居るうちから自分の写真のポテンシャルを他者目線で把握できれば、「アシスタントに就いてもっと学ぼう」とか「これなら、何とかやっていけるだろう」とより正しい判断ができると考えました。

 

こうして「外苑スタジオマガジン」の「スタッフフォト」ページはできたのです。

 

ただ、スタジオのホームページではないため、外苑スタジオの情報を求める方々に「スタッフフォト」の存在は知り渡りません。本当は、プロの現場に携わっているその方々にこそ、見て頂きたいのに。

 

だから、外苑スタジオのホームページと「スタッフフォト」が合体することは僕の長年の課題でした。それがやっと実現したのです。

これでお膳立ては整いました。スタッフには、これまで以上に一皮むけた写真が撮れるよう、もっと悩み苦しみ楽しんでもらいたいです。

 

いかにも「スタジオマンっぽい写真」を撮っているうちは話しになりません。

 

あとは任せた。

 

頑張れ!

 

 

コラム一覧に戻る